やなぎまるの日記

ブログは文字数制限のないTwitterだと思ってる節あります

今季のお気に入りプロ 第1弾(仮)

このブログ開設当初の私が腹抱えて笑いそうなくらい更新頻度が終わってますわ。

それは置いといて今季も主要な大会は一通り終わりましたのでここで今季気に入ったプロをまとめておきたいと思います。

 

【選出基準】

・継続、再演プロは基本除外

1季目の披露回数が極端に少なかったりした場合など独断で例外適用します

・選手一人につきショート、フリーのどちらか

どっちかがいいプロだともう片方も大抵いいプロだったりするんだけどね

 

あとカップル競技はシングル以上に浅いことしか言えないので今回は見送ります...パイポーのFDめっちゃ好きということだけここで言わせて

 

 

「I Love You Kung Fu/Clair de Lune」 宇野昌磨SP

ISU公認SB:107.72(世界選手権)

今季ずっと100点以上のスコアをたたき出していました。プログラムの流れを著しく損なうようなミスが一度もなく、レベルの高い演技をオールウェイズ出してくれました。

夏のアイスショーのお披露目時点でとんでもない完成度でしたが、取り掛かりが早かったというだけではなくとにかく本人の演技スタイルに合致していたのだと思います。トランジションガン詰め系の人ではないですけど、腰や背中を含め全身の関節をフルに活用した、3次元的な広がりのある動きが本当に美しかったです。世界選手権の4F GOE+4.56は永久保存版。アイラッビュアイラッビュ...

 

「Jazz Man」 アヴァ・マリー・ジーグラーSP

ISU公認SB:68.25(4大陸選手権)

NHK杯で完全に沼に落ちましたわ...。大学のサークルでジャズをかじってた身なんですけどこの手の音楽のマダムな声のボーカルってマジで最高なんですよ。パワフルさとダウナーな感じが共存しているというか。なぜそれを17歳にして完全に捉えて演技できるのか...ほんとに17歳???拍に合わせてアクセントを入れつつも全体的には力の抜けた感じ、目線の使い方も含めてグッと引き込まれました。来季アメリカ女子ワールド3枠あるんで出られるといいなぁ...

 

「ətˈæk 0N tάɪtn/omake-pfadlib/Ashes on The Fire」 三浦佳生FS

ISU公認SB:181.02(GPSエスポー)

TVアニメ『進撃の巨人』のサントラより。進撃ファンとして、澤野ファンとして激熱のプロでした。特に1曲目のətˈæk 0N tάɪtnの、ギアを上げていくパートに合わせた4Sが助走のターン含めクリティカルにはまっていました。タイトにここを合わせようとした結果なのかわかりませんがここのジャンプが相当難しそうに見えました。中盤の静かなパートの表現は昨季の美女と野獣の経験を存分に生きてる感じがします。4Tへ向かう助走のクロスもしっかりピアノのフレーズに合わせる細かいこだわりがよき。終盤、この曲は劇中でクライマックスのシーンには必ずと言っていいほど頻繁に使われていましたのでそこでのたたみかけるようなChSqはすさまじい迫力で表現としても完璧です!あと衣装ね。コスプレ感が出すぎないように、でも何の作品なのかはわかるすごくバランスのいいラインのデザインですごくよかった。

 

「Pray/Mechanisms」 上薗恋奈FS

ISU公認SB:132.74(世界ジュニア選手権)

こんなジュニア1年目がいてたまるか。手足が長くスラっとしてるので常に整ったシルエットに見せるのが結構難しいんじゃないかと思うのですが特徴的でキャッチーな振り付けに表情までしっかり追随させて余裕すら感じさせる胆力ぱねえっす。全日本で追加されたStSqもとても自然で拍を確実に捉えつつ着実に踏んでいく様が素晴らしかった。

中学1年生...?私が中学1年生のころとか友達と下ネタでゲラゲラ笑ってたクソガキだったはずなんだが...?

 

「Bolero」 ケヴィン・エイモズFS

ISU公認SB:181.75(GPSアメリカ)

いろんな楽器が順に同じフレーズを演奏して回していく特徴的な構成の曲ですが、各ジャンプに独創的なトランジションを入れてそれをつなげていくことで表現する独特なアプローチでとても印象に残るプログラムでした。エイモズもまた、昌磨くんとはまた違った意味で立体的で上下方向への動きもふんだんに入れられるスケーターなので単調なボレロでも全く飽きが来ず、次は何が来る?というワクワクを感じさせてくれます。極め付きに最後のChSq。シンバル4発にエイモズならではのムーブメントを投げつけてくるのもはや暴力でしょ。そりゃ観客も発狂しますわ。なんなら本人も半分暴走してるし(スケアメ)。GPF以降いろいろと難しい状態に入ってしまったようで、ユーロに至っては披露する機会自体失われてしまったのは惜しい所ですが、最近のインスタで氷上にいい感じに戻ってこれているようには見えるのでゆっくり次の素晴らしい演技を待ちたいと思います。

 

「Young and Beautiful」 青木祐奈SP

ISU公認SB:58.28(GPSNHK杯)

ISU公認のスコアが阿鼻叫喚のNHK杯なのつらたん。非公認にはなりますがチャレンジカップで72.01をマークしています。

3Lz+3Loは正義。セルフコレオ1作目でこのクオリティですわ。抜けるようなスケールの大きい音楽に完全に溶け込む体の使い方に目を奪われました。腕を大きく広げたり、背中や首を反らせたりする所作に一切歪みがなく特に見ていて涙腺にダイレクトアタックしてくるんですわ。現役続行だやったぜ。来季もご自身で振り付けをされるのかはわかりませんがともあれ来季も青木選手の演技が見れるのすごく楽しみです。4大陸全然ワンチャンあると思ってます。PCSもっとちょうだい。

 

「Rain, in Your Black Eyes」 鍵山優真FS

ISU公認SB:203.30(世界選手権)

昨季1回しかやってないんでこれも入れちゃう。その昨季唯一の全日本の時点で「なんだこの頭おかしい(褒めてる)プロは」と思っていたのですが...誇張抜きで最高傑作の一つと言っていいのではないでしょうか。じわじわと温度の上がっていく音楽なので途中のミスがガチできつい。そういう意味では世界選手権は本当に惜しかった...。全日本だったり、ミスが冒頭の一つだけで済んだ4大陸の方が個人的には好みだったかも。ChSqもStSqもスケーティングの伸びやかさとフットワークの細かさを、独創性もしっかり伴った超絶ハイレベルな次元で構築していると思います。あと最後のスピンからのフィニッシュポーズもしっかり合わせられるのがすごい。「ここで終わりますよ」みたいなのがすごい分かりにくいと思うので私だったら毎回ズレて台無しにする自信がある。唯一世界選手権は噛み合いませんでしたが歓声がでかくて聞こえなかったとのことなのでしゃーない。あれを黙って見るのはそれはそれで拷問だし。

 

「Malaguena 」 イリア・マリニンSP

ISU公認SB:106.90(グランプリファイナル)

マリゲーニャ。ついにSPでも4A跳んじゃったよ。何ですかこの人。ジャンプに対して表現だったりスケーティングだったりでよく言われていたマリニンですが、シンプルに脚長くてシルエットが崩れやすいというのが結構大きかったのではないかと思います。ジャンプの技術がしっかり確立されて余裕があるので多彩なターンを交えてさっと跳べてしまうのでうまくハマればしっかりプログラムの流れを助走とかで止めずに維持できるのは相当強い。そういう意味ではトランジション、というかプリパレーション?の引き出しは既にいいものをたくさん持ってそう。高い身体能力によるアクロバティックな技も過度に主張せず適度なバランスで配置されているのでマリニンの強みを存分に生かしたプログラムだと思います。正直初見は「うーん?」という感じだったのですが試合を重ねるごとにどんどん洗練されていきました。本人がジャンプ以外の部分の研鑽へのモチベーションがかなりあるようなのでこれからさらに進化しそう。スピンゴッドとステップゴッドにもなっちゃおうぜ(?)

 

とりあえずパッと思い出せる範囲で。他にもあるはずなので気力が続けば第2弾やります。