やなぎまるの日記

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ISUチャンピオンシップス代表選考結果(四大陸選手権編)

前回の世界選手権編に続きまして、今回は四大陸選手権について。

yanaglmaru.hatenablog.com

 

【2024年四大陸選】

まず男子シングル。全日本選手権優勝者の宇野選手は派遣を希望せず、鍵山選手が一番手として入りました。昨季国際大会への出場がなかった鍵山選手としては、世界ランキングのポイントのこともありますし、世界選手権に向けてジャンプ構成を上げていくうえでの試行という意味でも、いろいろと出る意義が大きいはずです。三浦選手と世界選手権の枠を争った山本、佐藤選手もここに選出。佐藤選手は去年の銅メダルという成績を更新できるでしょうか。山本選手は意外にもこれが初の四大陸。去年はシーズン後半に調子を落としてしまいましたが、それを踏まえて今季は戦略を立てていたわけですし、ここでどういう成績を残せるか、というのはかなり重要になりそうです。ちなみに昨季優勝した三浦選手も派遣は希望していたそうですが、連盟としてはミラノ五輪を見据えて戦略的に分けた派遣をしていきたいとのことで今回はこのような形になったようです。

女子シングルも全日本優勝者の坂本選手は派遣を希望せず、千葉選手が世界選手権との重複で、対象年齢の選手が全日本の順位順に並びました。ここに関してはまあ順当かなと思うのですが、四大陸は開催時期的に、「全日本の結果よかったけどミニマムがありません」という状況が発生する可能性が0ではありません。実際、第2補欠に入った青木選手はNHK杯の自国開催枠を勝ち取って奮闘したことでミニマムを得たわけですが、今回僅差とはいえその一つ上の順位の山下選手はミニマムがなく対象外になっています。個人的にはシーズン前半のチャレンジャーシリーズをもう少しGPS派遣組以外にも回してほしいなと思います。例えば今回の内容で言えば、山下、江川、三宅選手あたりは国際大会でも十分評価が得られるレベルの選手のはずです。GPSへ向けた調整試合として最適な時期なのはもちろんわかってはいるのですがそういう扱いをするにはいろいろと限界があるようにも思います。

そしてペア。世界選手権はミニマム取得の条件付きで選出された長岡・森口組ですが、四大陸には間に合いません。こればっかりはもう仕方がないです。むしろNHK杯から全日本までであれだけの成長を見せたことが驚異的です。来年こそ!

そして三浦・木原組はこの四大陸の段階で怪我の回復の見込みありということで選出されました。流石に世界選手権ぶっつけ本番は怖すぎるのでここに出られるのは大きいです。

世界選手権については全日本をやむを得ない事情で欠場した場合でも実績(世界選手権3位以内)がある場合に救済措置があります。ですが、四大陸の選考基準では、シングルは同様なのですがペア・アイスダンスに関してそのような記載がありません。一方で「全日本への参加は必須」とされています。こことの整合性は?というのは少し気になります。ただアイスダンスの世界選手権選考の件もありますし、ここらへんは柔軟に対応していくということなのでしょう。

参考:https://www.skatingjapan.or.jp/common/img/info/20230719_FS_senkokijun.pdf

 

最後にアイスダンスについてですが、全日本表彰台3組全員派遣になります。田中・西山組、吉田・森田組は今季結成ですが12月のチャレンジャーシリーズへの派遣でそれぞれミニマムを達成しています。保留になった世界選手権代表はこの四大陸の結果で、という可能性も(是非はともかく)あるのかな...?