やなぎまるの日記

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100点越えのショートプログラムを語ろうぜ③

前回はこちら。

yanaglmaru.hatenablog.com

今回は6位から4位までの演技を見ていきます。

 

 

第6位 ドミトリー・アリエフ(ロシア) 2019年ネペラメモリアル杯

曲目:Je Dors Sur Des Roses

コリヤダくんのときにも言いましたが、やはり国柄というのかなんなのか、フリーレッグや腕の処理に雑味がない時の演技は見ていて本当に気持ちいい。スピンの加点が...なのはまあご愛嬌。これもお国柄なのかそういうのが映える選曲なことも多いです。上振れしたロシア男子は強い(でも波というか振れ幅がデカすぎる)

個人的な話で申し訳ないんですがこのあたりの時期は受験でバタついたりで記憶がぐっちゃぐちゃになってたので、ユーロ優勝とか初出場とかも「やったのは知っていはいるけどこの時だったっけ?」となってしまっている自分がいる。本当に申し訳ねえ。

 

第5位 イリア・マリニン(アメリカ) 2023世界国別対抗戦

曲目:I put a spell on you

(リンクは世界選手権の時のものになります)

シニア本格参戦1年目にしてこれである。何なら1か月前の世界選手権でも100点超えてるし。とうかその1年前の時点で超えてるし。なんてこったい。

このシーズンの前半、マリニンくんはかなりショートに苦戦していましたが後半の全米選手権、世界選手権、そしてこの国別対抗戦と立て続けに決めてきました。

国別対抗戦の時、明らかに顔つきが違っていたんですよね。直前のアイスショーで一緒にいた羽生くんに何か教えてもらったのか、あるいは個人的な判断で取り入れたのかはわかりませんが近寄りがたさすら感じる鋭利さのある風貌でそのイメージもあってかかなり引き締まった印象でした。めちゃんこかっこよかったっす。

ビックリするくらい脚の長い彼ですが、こういうタイプの体型の選手は特に全体のシルエットへの気配り、ボディコントロールの要求度が高いなと感じます。ちょっと角度が微妙になると途端に崩れた形に見えてしまうというか。そこら辺の扱いがうまい選手というと個人的には島田高志郎君辺りがそうかなと思ってます。そこら辺の成長はまだこれからどんどん見ていけると思うと楽しみです。

 

 

第4位 鍵山 優真(日本) 2022年北京五輪個人

曲目:When you're smiling

シニア2年目でこれである。1年目の段階で100点超えてるし。マリニンくんといいゆまちといい今の時点でこれとか将来どうなるんだマジで

4回転2本の構成としては一番基礎点の低い組み合わせですがとにかく加点を重ね、さらにスケーティング面でも丁寧さが光りここまでの点数をたたき出してみせました。とにかく基礎の積み重ねが徹底されています。父でありコーチである正和氏いわくジャンプもそうした基礎のスケーティングが磨かれていること前提とのことで、その総合力の高さ、一貫性がいかんなく発揮された演技でした。ジャンプ、スピン、ステップがちゃんと基礎のスケーティングの延長線上にある感じというか。

昨季は不本意な形で全日本以外の欠場を余儀なくされましたが、復活に向けた手ごたえは現在十分つかめているようです。振付の丁寧さもピカイチなので、そこにさらにいい意味で幅が出てさらに緩急・ハイライトのある演技が見られることを楽しみにしています。

 

 

ということで今回は怪物級神演技のゆまちで〆です。次回いよいよトップ3.。