やなぎまるの日記

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ペア種目の年齢制限、緩和策公表

国際スケート連盟(ISU)が2023年7月5日付で、タイトルの通りペア競技の年齢制限について、緩和措置をとることを発表しました。詳細に触れる前に、まずフィギュアスケートの年齢制限のルールについて確認しましょう。

 

ペアにおける年齢制限について、

今季シニアの国際大会に出られるのは両者ともに今年の7月1日時点で16歳以上であることが求められます。現在年齢の下限は段階的に引き上げている最中で、来季は17歳以上が条件になります。

男女のうちどちらかが16歳未満の場合はジュニアカテゴリーへの参加を検討しなくてはいけません。ジュニアに出られる年齢の上限は、その大会直前の7月1日時点で、女性が19歳未満、男性は21歳未満が条件です。

 

つまり、今年7月1日時点で女性が16歳未満で男性が21歳以上カップルは、ジュニアにもシニアにも出られない状況になります。

昨季結成しジュニアペア日本代表として活躍した村上遥奈(14)・森口澄士(21)組がこれに該当します。村上/森口組としてシニアに出られるのは村上選手が満17歳でシーズンを迎える2026-2027シーズン。3シーズンも試合に出られないというのはあまりに損失が大きい。五輪も終わってるし。

本人も指導陣もそれは織り込み済みの上で結成したようで結局同ペアは解散、村上選手はシングルに専念し森口選手はペアとシングルの二刀流を継続、という形になりました。

 

村上/森口組以外にも、同じように年齢制限の関係で試合に出られない空白期間が発生するペアというのがいたわけで、全種目で一律に年齢制限を実施したことによる問題が発生していました。

 

ということでここからが本題。上記の年齢制限に関する条項についてISUの会議が行われ、対応策が決定されました。なお、この件に関しては2022年6月に作業部会が設立され対応が話し合われてきたんだそうです。

内容は、「2022-2023シーズンにジュニアGPS、世界ジュニア選手権に参加したペアは、男性が2023年7月1日時点で21歳に達している場合でも今シーズンはジュニアカテゴリーの選手として参加することができる」というものです。(拙訳。原文はこちら)

来年開催されるISU会議でこの問題については討議されるそうで、それまでの特例措置となります。あくまで昨季からパートナーシップを継続しているペアに対してですので、以降新規結成されたペアについては適用されません。

 

今回はここまでです。